today I learned

Rustのクロージャについて少し勉強。
Fn, FnMut, FnOnceの違いがよくわからず。

SICPの2.2.3のシークエンスを扱う関数のaccumulateによる一般化について読んで、Listに対するMap関数を実装。

あとは前から読んだり読まなかったりしているブロックチェーンの本を眺めた。

Black Dog Productions / Bytes (1993)

Warp RecordsのArtificial Intelligencesシリーズの名作、90年代のテクノシーンを切り開いた、Black Dog ProductionsのBytes。

 

Bytes (WARPCD8)

Bytes (WARPCD8)

 

 

カッチリした硬質のビートが刻む複雑なリズム、ひんやりとしたメロディ。簡潔でミニマルだが、隙のないほどに知的なテクノだと思う。

90年代のアナログ感満載のちょっとこもった感じの音もどこか懐かしい。

 

アルバムの中でも、冒頭曲Object Orientの畳み掛けるような性急なリズム、奇妙な展開は特にお気に入りだ。

 

youtu.be

 

聞いていると頭にビートが染み込み、電子の海を漂っているような気分になる素晴らしい一枚。

 

1. Plaid – "Object Orient" – 5:44
2. Close Up Over – "Caz" – 6:15
3. Xeper – "Carceres Ex Novum" – 6:43
4. Atypic – "Focus Mel – 7:13
5. Close Up Over – "Olivine" – 4:45
6. I.A.O. – "Clan (Mongol Hordes)" – 6:24
7. Plaid – "Yamemm" – 6:15
8. Discordian Popes – "Fight The Hits" – 6:20
9. Balil – "Merck" – 4:34
10. Close Up Over – "Jauqq" – 5:47
11. Balil – "3/4 Heart" – 7:33

BOaT / RORO (2001)

 

最近はすっかり暑くなってきていよいよ夏本番という気がするが、この季節になるとBOaTを聴きたくなる。

 

2001年に解散した後相当時間が経ってからバンドを知ったのでリアルタイムにリリースやライブを体験することはできなかったが、マイフェイバリット邦楽バンドTOP3に必ずランクインするほど好きなバンドだ。もしタイムマシンを1回だけ使うことができて好きなバンドの解散ライブを見ることができたらおそらくBOaTの解散ライブに行くだろう。

 

マイナーバンドなので好きなバンドを聞かれた時にBOaTの名前は基本的に出さないけども、酔っ払って気分が良くなっているときには、ふーんそうなんだ、聞いたことないけど、と言われるのを承知で喋ってしまう。

 

BOaTが残した音源は少ない。オリジナルアルバム4枚(フルーツ☆リー、SOUL.THRASH.TRAIN、LISTENING SUICIDAL、RORO)とシングル数枚、コンピレーションに提供した曲ぐらいだ。どれも素晴らしいのだが、その中でもラストアルバムであるROROは一際輝く屈指の名作である。

 

RORO

RORO

 

 

3枚目までのポップでファンキーなミクスチャーロック路線とは大きく変わり、3枚目のLISTENING SUICIDALに見え隠れしていたプログレ方面のアプローチが進化し、曲は長く、シリアスで叙情的になっている。

 

夏の到来を告げるようなオーガニックな雰囲気を漂わせながら一曲目のAllが始まる。気分がゆっくりと高まってきていつの間にかROROの奇妙でポップ、そしてエモーショナルな世界観に引き込まれている。

 

Akiramujinaはインスト曲で、ギターロック系の轟音ポストロックといった雰囲気。混沌かつ清冽な音がうねりながら変化していって、テンション高く暴れまわるギターとポップなメロディの融合が織りなすサウンドスケープには胸打たれる。

 

そして続くRoots Of Summerは繰り返されるサビが聞いてて心地よく、爽やかかつめちゃくちゃポップな胸キュン曲。途中まで溜めて溜めてサビのところで一気に爆発してポップになる感じ、白熱するテンション、絶妙なバランスで絡みつくツインボーカルがスーパーエモーショナルで思わず歌い出しそうになる。「アキラムジナ吸って 夏を裏付けた」というどういうことか良くわからない歌詞も頭に残って印象的。何よりも、アインのキュートなボーカルが特徴的な、ラストで繰り返されるサビで味わう高揚感が最高だ。

 


Roots of Summer / BOaT

 

Rummy Nightは前作LISTENING SUICIDAL (こちらのアルバムも名盤である) の初回限定版8cmに収録されているNIGHT HAWK NIGHTがさらに進化したようなポストロック風味の曲で、夜の静謐さが徐々に混沌へと変わっていくような印象で、美しくサイケデリックだ。

 

Tuesdayは長尺のプログレ調のインスト曲。2曲めのAkiramujinaもその点は共通するが、Akiramujinaがだんだんとテンションが上がって高揚していくような盛り上がり方をするのとは対照的に、Tuesdayは聞いているうちに、より深く、自分の内面に染み渡っていくような昂りを覚える。特に、曲の半ばで一旦静けさを取り戻してからの後半部分の盛り上がりが神懸かっていて、無情感とか喪失感とか寂寥感とか、夏の終わりに伴う感情がごちゃまぜになって押し寄せてくる。ROROを聞いているときの精神的な盛り上がりのピークはTuesdayの後半で間違いないと思う。

 


BOaT - Tuesday (from album RORO)

 

Circle Soundはアルバムのラストを締めくくるポップチューン。イントロのトゥルトゥトゥトゥル〜ですでに最高なんだけど、揺らめくようなAメロ、Bメロから突入するテンション爆上がりのサビ、途中のギターソロも涙が出そうなほどカッコ良く、花火がパッと打ち上がって終わるような余韻で終わるところも好きだ。Listen to the light and don't forgetという歌詞もお気に入りで、blogのタイトルはここから取っている。

 


BOaT - Circle Sound(pv)

 

このアルバムには初めは大人しめのムードで始まって徐々に気持ちを盛り上げるタイプの曲が多いが、全ての曲の盛り上げ方が自然でいつの間にか気持ちよくなっているのが不思議だ。うまく言葉にできないが、聞いてると妙にノスタルジックな気分になるというか、自分の奥深くの内面が揺れ動く気がする。

 

Allで始まりCircle Soundで終わる、アルバムの中に夏の始まりから終わりがギュッと閉じ込められていて一つの流れになっている。僕の中で夏を裏付けるアルバムと言えばまさにこれであり、初めて聞いた時から何年も経っているが未だによく聞くアルバムでその度に良さを確認している。

 

一つ悲しいことは、BOaT関連のCDが軒並み廃盤になっているのでこのアルバムに出会いづらいということだ。

 

フルーツ☆リーとソウルスラッシュトレインに関してはAmazonマーケットプレイスで1000〜2000円ぐらいで買えるし、Apple MusicやiTunes Storeで聴けるのでハードルはそれほど高くない。

 

LISTENING SUICIDALや(肝心の)ROROは、iTunesには無いので渋谷TSUTAYAやジャニスなどに借りに行くか、高い(ROROだと5000円〜ぐらい)がマケプレディスクユニオンで買うしか無いと思われるのでちょっと大変。しかし、音楽好きならばコストや手間を払ってまで聞く価値があると思うし、その中でも特にROROは奇跡を感じるアルバムだと思う。

 

1. All

2. Akiramujina

3. Roots Of Summer

4. Rummy Night

5. Tuesday

6. Circle Sound

挫・人間/テレポート・ミュージック (2015)

挫・人間の2ndアルバム、テレポート・ミュージック。

 

テレポート・ミュージック

テレポート・ミュージック

 

 

僕が良くやりがちなパターンなのですが、いろいろ聴きたい音楽を調べているうちにYouTubeで「セルアウト禅問答」のPVを見てフォーリンラブ、Apple Musicで一聴してすぐCD買った。

  

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歌詞に出てくる「ナゴムの遺伝子」だとか「グミチョコ」だとか「美術館で会った人です」だとかラノベっぽいタイトルのM5「可愛い転校生に告白されて付き合おうと思ったら彼女はなんと狐娘だったので人間のぼくが幸せについて本気出して考えてみた」とかちょくちょく入れ込んでくるサブカル感、そしてアルバムに共通する自意識過剰をこじらせてしまったタイプの妄想的な世界観、引きこもりサブカルこじらせタイプ(僕)は強烈なシンパシーを感じてしまった。

 

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ストレートに無条件に「アイラブユー」と言いたい自分自身の愛情表現と、それを冷静に見つめる超自我的の二つが葛藤を繰り返す自意識のぶつかり合い。

 

ラップバトルっぽい「下川 vs 世間」では自分が脳内で作り上げた世間との脳内バトルが繰り広げられるところとか聞いてると「うわ、めっちゃわかる……」となり、同時に自分の頭の中が覗き見られてるようで恥ずかしい。

 

このアルバムで最終的に辿り着いた着地点が例えばセルアウト禅問答でのヤケクソの「アイラブユー」だったというところも好きなんですよね。

 

中心にあるのが「アイラブユー」である点が、自分の「敵」に対する脳内の憎しみをグツグツと煮詰めたような前作の「苺苺苺苺苺」とは少し違うと思う。楽曲的にも世界観的にも段違いにポップになってて、(いい意味で)J-POPとして聞いてて楽しい。メタな視点からこじらせの気持ち悪さ(?)をバカバカしさに変換することに成功しているので、マイルドながらもちゃんとこじらせてる(???)ので「前作より丸くなったよね笑、ちょっと物足りないかな」みたいなのとも違うし。

 

ライブも行って、イメージに違わぬ妄想爆発ぶりで、そこいらに溢れる凡百の軟弱シティポップバンドなんか比べ物にならないほど最高に良かった。

9月に出る新譜も本当に楽しみで、早く聴きたい。

 

M-1:念力が欲しい!!!!!~念力家族のテーマ
M-2:セルアウト禅問答(リード曲)
M-3: 土曜日の俺はちょっと違う(Memory Ver.)
M-4:オー!チャイナ!
M-5:可愛い転校生に告白されて付き合おうと思ったら彼女はなんと狐娘だったので人間のぼくが幸せについて本気出して考えてみた
M-6:十月の月
M-7:下川 VS 世間
M-8:もう四日もしてない
M-9:過呼吸です。 
M-10:今までお世話になりました
M-11:ロンググッドバイ
M-12:下川最強伝説
M-13:お兄ちゃんだぁいすき

TOKYO SWING 3MAN SP.@新宿Motion, 2016/07/03(日)

ダンカンバカヤロー!/シャンプーハッツ/Emily likes tennisの3マンに行ってきた。

シャンプーハッツがもともと目当てで行ったのですが、いました、ヤバい奴ら。

Emily Likes Tennis(http://emilylikestennis.jp/)。

名前を聞いたことすらなかった(ごめんなさい)んだけど演奏を聞いて一瞬でノックアウトされた。
ビジュアルも量産系ロキノン系バンドとは一線を画していてインパクト十分。

 


Emily likes tennis-SUSHI BAR [Live@新宿Motion]

 

プログレ的に目まぐるしく変調していくなハードコアサウンドが滅茶苦茶カオティックでクールだし、曲との境目がよく分からないMCのパフォーマンスも「今日は見にきてくれてありがとうございます〜笑 物販にTシャツあるんで買ってください〜」みたいな良くあるパターンと全く方向性が違っていて、一曲目でフリースタイルラップバトルが始まり頭の中がハテナ状態、そして鳥貴族の面接コント、JICAのキリンコント、Oasis、その他にもいろいろあったんだけど本当に脳が理解に追いつけない狂気的な世界観。凄かった……。またライブ行きたい。

 


Emily likes tennis- ホームステイ5 ~第2のパパはアメリカ人!?~

 

ダンカンバカヤロー!とシャンプーハッツも最高だったんですが時間が足りなくなってしまったので次の機会に書きたい。

Girls / Album (2009)

 

アメリカ、サンフランシスコで活動していたバンド、Girls。活動期間は2007-2012年と短く、僅か2枚のスタジオアルバムと1枚のEPを残し解散してしまった。バンド名こそガールズだが、クリストファー・オウエンスとジャック"JR"ホワイトの男性2人のバンドだ。

 

Girlsが残した2枚のアルバムは大変な傑作なんだけど、今回は特に僕が愛してやまないファーストアルバム、Albumについて書きたい。

 

ALBUM

ALBUM

 

 

まず内容以前にコンセプトが好きで、バンドの名前がGirlsでアルバムのタイトルがAlbumって言うのが、何でも検索しちゃう今時の風潮に対して斜に構えている感じてイカしてるし、白をベースにした限りなく簡潔なアートワークもいい。余計な情報を頭に入れるより、まずは音源を聞いてくれ、みたいなメッセージなのかもしれない。

 

Lust For Lifeのイントロを一聴すればわかる。何かが始まる感覚っていうか、聞いているうちに楽しい世界に誘ってくれるようなワクワクや期待が詰まってて、でもどこか寂しげで心が揺さぶられて、バックコーラスが始まるころには思わず走り出したくなってしまうような特別な曲。

 

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Hellhole Ratraceの大げさなまでに感情を込めてくる感じ、i don't want to die~~って思わず歌いたくなる。

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Morning Lightは 部屋の中で大音量で流したい、退廃的な儚い夢のムード漂うシューゲイザー調の曲。不安げなイントロから始まり、暴力的なフィードバックギターと甘く浮遊感のあるボーカルが絡み、中盤からはただただフィードバックギターのメロディが繰り返され、無常感がある。かわいい女の子とメンバーがじゃれ合ってるPVもどこか寂しげで曲調にマッチしている。

 

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ハイプだとかデモテープっぽいとか50/60sのポップソングのパクリとかいろいろ言われてたけど、むしろ、このデモテープっぽい荒削りさは魅力だと思うし、40s,50s,60sのエッセンスを現代に引き直しただけの単なる模倣でははないことは明らか。

 

パンク、バラード、シューゲイザー、オルタナ、ネオアコなど様々なジャンルの要素をアルバムから感じるし、クリストファー・オウエンスのボーカルスタイルも、HeadachやLauren Marieでは甘ったるく優しく、Big Bad Mean MotherfuckerやSummertimeではおどけた歌い方をしたりと、幅広さを感じるアルバム。

 

とにかく聞いていて切ない気分になって心酔しちゃう、感傷に浸りたい時に真っ先に聞きたくなる一枚。人によって好みが別れるアルバムだと思うけど、Lust For Lifeを聞いて気に入ったらぜひアルバムを通して聞いて欲しい。

 

1. "Lust for Life" 2:25
2. "Laura" 4:51
3. "Ghost Mouth" 3:11
4. "God Damned" 2:17
5. "Big Bad Mean Motherfucker" 2:15
6. "Hellhole Ratrace" 6:56
7. "Headache" 4:00
8. "Summertime" 5:39
9. "Lauren Marie" 4:58
10. "Morning Light" 2:36
11. "Curls" 2:08
12. "Darling"  2:59

 

Mac Demarco / 2 (2012)

 

Mac Demarco(マック・デマルコ)のデビュー・アルバム、"2"を紹介したい。

2

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ジャケットでにこやかにチェックシャツを着てピースしているのが、カナダ出身、1990年生まれ(若い!)のシンガーソングライター、Mac Demarco。見た目で判断するのはあまり良くないとは思うけど、この愛嬌ある見た目!このちょっと子供っぽい感じ!聞く前から楽しい予感がしてくる。

 

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この"2"、郷愁を感じるサイケデリック・ポップで、肩の力の抜けた、自然体のユルさが絶妙に心地よい。

僕が一番アルバムの中で好きなのはお気に入りのタバコについて唄ったOde to Viceroy。

 

And oh, don't let me see you crying

'Cause oh, honey, I'll smoke you 'til I'm dying

 

この部分最高。

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My Kind of Womanなんて20代前半とは思えない哀愁が漂っている。

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ちょっと疲れた時に気楽に聞きたくなる癒やしの一枚。くたくたになって帰ってきても、このアルバムを流すと部屋全体がやすらぎの空間になる感じ。是非一度生でライブを見てみたい。